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[BOOKデータベースより]
「めくらない世代」がやってくる!もはや“紙の書籍が失われた二十年後”は、過剰な妄想の産物ではない。そのとき、“文学”あるいは“本”は、いかなる動揺を受けるのか?気鋭の文芸批評家が、ネットワーク社会で「不可避に生じる変化」と対峙する。
1 「ライブラリプロジェクト」と「紙の本の終り」、あるいは長い長いまえがき
[日販商品データベースより]2 知の臨界時計―あらゆるものをデータ化しようとする欲望は私たちをどこに運ぶのか
3 「文芸作品の可能的な流通形態について」再考
4 「メロス・ゲート」を追え―近代小説と国語教科書のキケンな関係
5 「痴愚とスリルと誇り」の歓喜―江藤淳に見る「文芸時評」という制度
6 活版印刷への/からの旅―凸版印刷川口工場、印刷博物館、菊地信義事務所
7 探偵の物語21―平野啓一郎『決壊』『ドーン』をめぐって
8 二〇〇八年のビーン・ボール―ネットワーク下の文学で「日本語は亡びる」か?
9 九回裏、もしくは核の時計ノ前で―マゾヒズムの政治的利用と大江健三郎『さようなら、私の本よ!』のために
10 短いあとがき、あるいはこの本の終りに
「めくらない世代」がやってくる。もはや、紙の書籍が失われた20年後は、過剰な妄想の産物ではない。気鋭の文芸批評家・前田塁が、大変革期における文学の可能性を問う、必読の書。