近代演劇の水脈

歌舞伎と新劇の間

森話社
神山彰　

• 価格: 6,160円（本体5,600円＋税）
• 発行年月: 2009年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784916087959

内容情報

[BOOKデータベースより]

大衆の心性に最も影響を与え、時代の脈拍や肉声をよく伝える、新派、新国劇、宝塚、軽演劇等々の複合的、中間的なさまざまな分野の演劇は、歌舞伎の変容や新劇の盛衰とどのように関わったのか。また、劇場の明りや匂いなどから、近代の演劇空間の変貌を子細に読み解く。

１　メロドラマの誘惑（新派というジャンル；「ヴィクトリアン・ジャパン」の島村抱月；二人のスペンサー―科学と見世物の間）
２　成立期の「近代日本演劇」（十九世紀的発想としての「我が邦の史劇」；「日本演劇史」の成立；文士劇の時代）
３　叙景の後退と変容（翻案劇の時代；「保名」という気分；「道行」はなぜ近代に衰退したのか）
４　迷走する近代（「スピード」の時代；「芸道物」としての新劇；占領期日本演劇の一面；表現史としてのリアリズム）
５　モダン都市の観劇空間（明治東京の観劇空間；「夜」という約束；劇場の匂い・演劇の嗅覚）

[日販商品データベースより]

新派、新国劇、宝塚、軽演劇などの複合的、中間的な様々な分野の演劇は、歌舞伎の変容や新劇の盛衰とどのように関わったのか。また、劇場の明かりや匂いなどから、近代の演劇空間の変貌を子細に読み解く。