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[BOOKデータベースより]
幕末・明治期の芸人たちに始まり、無名の役者から歌舞伎俳優まで、外国人の欲望に応えて海外で演じられたさまざまな「日本」。興行的な要請のなかで曲解をふくみながら海外で演じられ、そして日本にも逆輸入された近代演劇の複雑な容貌をたどる。彼らは何をめざして海を渡ったのか―。
1 総論(忘れられたジャポニスム―「見せたい日本」「見せたくない日本」)
[日販商品データベースより]2 博覧会の世紀(日本人になってみる、日本をやってみる―身体が形象するジャポニスム;一九〇〇年パリ万博の川上音二郎・貞奴;花子の時代;オペラのジャポニスム―『ミカド』と『蝶々夫人』を例に)
3 変容する日本と西洋の演劇(両大戦間期パリ劇壇のジャポニスム;ポール・クローデルの『女と影』と日本;『鷹の井戸』をめぐる人々)
4 ジャポニスムの逆輸入(ロシア演劇のジャポニスム;『ブシドウ』あるいは『マツ』をめぐって―アメリカでの『寺子屋』上演;『忠義』上演におけるセルフ・オリエンタリズム)
5 往還する「日本」(『タイフーン』の世界主義―近代通俗劇にみる日本趣味;筒井徳二郎の海外公演と近代演劇の問題)
幕末・明治期の芸人たちに始まり、外国人の欲望に応えて海外で演じられた様々な「日本」。興行的な要請のなかで曲解をふくみながら海外で演じられ、そして日本にも逆輸入された近代演劇の複雑な容貌をたどる。