マカーマート ３

中世アラブの語り物
東洋文庫　７８５
Ａｌーｍａｑａａｍａａｔ．

平凡社
ハリーリー　堀内勝　

• 価格: 3,410円（本体3,100円＋税）
• 発行年月: 2009年04月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784582807851

内容情報

[BOOKデータベースより]

マカーマートとは説話形式のアラブの散文文学の一ジャンル。本書はその大成者が著した最高傑作。教養・詩才・機知に富んだ騙しの長老アブー・ザイドが才覚を発揮する行状記。

ザビードのマカーマ―奴隷を買えども不法とされて
シーラーズのマカーマ―老婆殺しを重ねながらその一方深窓の娘を育てる
マラティッヤのマカーマ―言い換え謎を問われ極意を授ける
サアダのマカーマ―法官に親不孝を諭され終わってみれば
メルヴのマカーマ―吝嗇で知られる町の太守を攻め切る
オマーンのマカーマ―避難した島に上陸し呪文で難産を救う
タブリーズのマカーマ―「隣」で済まそうとする夫婦生活が法廷に持ち込まれて
ティンニースのマカーマ―モスクで親が説教し、息子が布施を集める
ナジュラーンのマカーマ―高く付いた一〇の謎々
バクル（若さ）のマカーマ―ｂａｋｒ（若さ）三題話、若ラクダ、若き性、若輩〔ほか〕

[日販商品データベースより]

マカーマートとは、説話形式のアラブの散文文学の一ジャンル。本書は、その大成者が著した最高傑作。西洋の悪漢小説に比肩される、イスラム世界の騙りを語る作品の本邦初訳。本巻は第３４話から第５０話までを収録。