- 街道をゆく 10 新装版
-
朝日文庫 し1ー66
羽州街道、佐渡のみち
- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2008年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784022644558
[BOOKデータベースより]
「羽州街道」では、家康に挑戦した上杉景勝、参謀の直江兼続ゆかりの米沢などを歩く。筆者は上杉景勝について、「謙信や直江兼続の華やかさよりも好きであるかもしれない」と書いている。「佐渡のみち」では、江戸初期の佐渡でおきた「小比叡事件」の主人公、辻藤左衛門が登場する。歴史的にはそれほど有名ではないが、いじめぬかれ、最期は名誉を賭けて戦った男への深い同情を感じさせる。
羽州街道(山寺;紅花;芋煮汁;うこぎ垣;景勝のことなど ほか)
佐渡のみち(王朝人と佐渡;大佐渡・小佐渡;あつくしの神;真野の海へ;倉谷の大わらじ ほか)
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2024年12月発売】
- 旅のつばくろ
-
価格:605円(本体550円+税)
【2023年11月発売】
- ロバのスーコと旅をする
-
価格:1,782円(本体1,620円+税)
【2023年07月発売】
- 街道をゆく 14 新装版
-
価格:616円(本体560円+税)
【2008年11月発売】
- 街道をゆく 12 新装版
-
価格:594円(本体540円+税)
【2008年10月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
井沢ファン
-
興味深い
山形と佐渡の2部構成で主に戦国時代から江戸時代の歴史を通した紀行文。山形は主に上杉謙信以降の上杉家の苦渋を描いている。特に関ヶ原の敗戦以降、上杉景勝が直江兼続へ責任を問うことなくむしろ重んじていたことや、軍神謙信の墓を会津と米沢と2度改葬したことなど印象深い。一方佐渡は、暖流の影響で暖かく農産物が豊富に採れることや、金の産出で秀吉、家康と当時の政権が鉱山を直接押さえていたが、鉱夫の労働条件は過酷だったことが記憶に残る。人足が足りないため江戸に出できた無宿人、これは村社会で不良少年だったりして追い出された無国籍者が該当するようだが、それも猛々しい者だと佐渡奉行が管理しきれないのでおとなしい者を送って強制労働させていた。過酷な労働のため3年で亡くなるケースが後を絶たないという奴隷のような扱いを受けていたようで、佐渡の悲しい歴史を江戸時代に作っていたことを思うとそこにはまだ負のエネルギーが残っているような気がする。