- まるで原発などないかのように
-
地震列島、原発の真実
- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2008年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784768469712
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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Katsuei
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間違いに気が付いても後には戻れない悲劇
2008年9月に発行されたこの本には、日本の原発の設計がいかに地震による影響を過少に評価して建設されているかを良く説明している。
また、複数の個所が同時に故障した場合に、本当に安全に停止できるのか、とても懐疑的である。
そもそも原発をこんなに頻繁に大きな地震が発生する日本に、原子力発電所があるのは危険過ぎる。
2007年7月16日、中越沖地震が発生して柏崎刈羽原子力発電所が停止する。
地震により原発を襲った揺れは、設計時に想定していたおよそ現実的ではない揺れとしていた基準地震動S2である450ガルのなんと3.8倍もの揺れであったことが2008年5月22日に判明する。
原発を基準地震動S2の揺れが襲った場合は、重要な設備が歪んでも、壊れて放射線が外に漏れなければ良いという基準で設計されているのだ。それが日本では中程度の地震とされているマグニチュード6.8の地震でこうもあっさりと想定をはるかに超える揺れが起きるとは……現代の科学は、地震の揺れを正しく想定することなど無理だったとしか言いようがない。
無論、他の原発もそれぞれその立地に合わせた基準地震動S2の強さが定められている。
そして2011年3月11日、東日本大震災が起こり、こんどは福島第一、第二原子力発電所が想定をはるかに超える揺れに襲われる事になる。
中越沖地震により、耐震設計に問題がある事が明らかになったはずなのに、原子力発電所は止まる事はなかったのだ。
原子力発電所を廃炉にしても、実は取り壊す事すらできないだろう。なにしろ、日本には放射性廃棄物を永久的に保管する場所などないのだから。
何十万年も放射線を出し続ける放射性物質を閉じ込めておけると言うのだろう。
[BOOKデータベースより]
第1章 はびこりはじめた「安全余裕」という危険神話
[日販商品データベースより]第2章 材料は劣化する―大惨事の温床
第3章 原発の事故はどう起こっているのか
第4章 中越沖地震と東京電力柏崎刈羽原発
第5章 東海地震と中部電力浜岡原発―運転差し止め一審裁判の概要
第6章 原発は正しい選択だったか
日常的に電気の恩恵にあずかっていて、原発のことを忘れがちな人々に送る警告の書。原発に「安全余裕」があるという神話を否定し、材料の劣化、実際に起こった危うい事件、地震による危険性などを指摘する。