- 街道をゆく 3 新装版
-
朝日文庫 し1ー59
陸奥のみち、肥薩のみちほか
- 価格
- 726円(本体660円+税)
- 発行年月
- 2008年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784022644428
[BOOKデータベースより]
東北の南部人を考える「陸奥のみち」を満喫したあと、南に針路を転じ、「肥薩のみち」を歩いた。「われわれは田原坂に来てしまったのである」とつぶやく著者は、ちょうど大作の『翔ぶが如く』を連載中だった。「薩摩」の人間風土は書くのは大変なんですよと、正直に読者に悩みを打ち明けてもいる。
陸奥のみち(奥州について;陸中の海;華麗のなぞ ほか)
肥薩のみち(阿蘇と桜島;田原坂;八代の夕映え ほか)
河内みち(若江村付近;平石峠;香華の山 ほか)
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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井沢ファン
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興味深く読めた
陸奥の道、肥薩の道、河内みちの三部構成。陸奥の道は南部藩の先祖は甲州の可能性が高いこと、また、津軽藩との確執、八戸藩と南部藩とのお家騒動、搾取され続けた農民とそれをうまく利用した商人と藩との関係、そしてその環境で輩出した共産主義者の安藤昌益のことなどが描かれている。肥薩の道は、肥後と薩摩の歴史や地形、文化的なことなども含めて触れているが、主に戦国時代から明治時代までのことが描かれている。特に薩摩は『翔ぶが如く』に書かれていることが土台になっているような気がした。河内みちは、著者の自宅界隈の歴史で気さくに書いているように感じた。真言宗の『律』の行を指導する高貴寺、また同じ宗派で西行の墓がある弘川寺、楠木正成が学んだとみられる観心寺、河内源氏の根拠地だった村の『大ヶ塚(だいがつか)』などを取り上げている。よくここまで詳しく調べあげたことにただ感心するしかない。少し興味が持てたところは歴訪してみたい。