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- 恋愛の昭和史
-
- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2008年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167717698
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[BOOKデータベースより]
恋愛を語らせて肩を並べる者なき評論家が検証する、昭和という時代の恋愛の形。NHKのテレビドラマにおけるヒロインの婚前交渉の問題、恋愛と結婚の啓蒙家としての菊池寛、瀬戸内晴美・渡辺淳一の性愛小説の展開、男の貞操観念、姦通のモラル、学歴と恋愛の相関の崩壊など、恋愛観、結婚観の変化をあらゆる角度から読解。
普遍的現象としての「恋愛」
「家庭小説」とその周辺
「失恋小説」の誕生―久米正雄の『破船』事件
恋愛と結婚の啓蒙家・菊池寛
「遊蕩文学」の巨魁・里見〓(とん)
男の貞操と広津和郎のX子事件
女たち、性を描く―宮本百合子、コロンタイ
「女の一生」小説の誕生―岸田國士、山本有三
作家たちの恋愛と結婚―伊藤整、石坂洋次郎、石川達三
ジッド『狭き門』の深く広い影響について―芹沢光治良、福永武彦
戦後における「解放」の嘘―『君の名は』
女の欲望―平林たい子の文学史からの抹消
戦後の石坂洋次郎と石川達三
姦通のモラル―巻正平の敗北
昭和後期性愛小説―瀬戸内晴美、渡辺淳一、立原正秋
学歴と恋愛―学校の恋愛文化
歌謡曲の時代
自由恋愛の中の不自由
近代社会における「愛」の誤用