- 日本の酒
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- 価格
- 935円(本体850円+税)
- 発行年月
- 2007年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784003394519
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【きっかけの1冊】 日本酒に関する古典的名著ともいえる一冊。いわゆる碩学といってもよい幅広い知識と文章力を持っており、日本酒に対する造詣の深さと愛情とあいまって、とても読んでいて楽しい。日本酒が好きな人にはぜひ本でもらいたいし、日本酒を飲み始めた人にも読んでもらって、坂口先生の、日本人の酒に対する情熱を感じて欲しい。丁寧に、愛情深く作られた純米大吟醸のような本です。
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紺碧の空
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文章が上手い、酒が旨くなる
本書は1964年に初版発行。
内容云々よりも感銘を受けるのはその文章(内容ももちろんいいのだが)。昔の人というのはなぜ、こうも文章が巧いのだろうか。あるいは巧いからこそ読み継がれているだけなのだろうか。
中国史の宮崎市定先生もそうだが、まず語り口の軽妙さに引きずり込まれる。そして、語彙の豊富さ。そして、圧倒的な古典籍への知識力。
本書で麹菌が”異核細胞”を形成するときの様子を事も無げに『易』の「二女同居」に例えているが、こんなことは今の酒本の著者になぞ逆立ちしたってできないだろう。
本書の著者は坂口謹一郎氏。
酒を愛する心と、酒へのあくなき探究心にはまったく持って恐れ入る。
もちろん、科学的見地においては最新の書物に及ばないのだろうが、日本酒が日本酒たる歴史的経緯への考察などはとても勉強になる。
旨い日本酒を飲みながら楽しいお酒の話をしたいものである。
[BOOKデータベースより]
古い文明は必ず美酒を持つ。醸造酒でありながら世界的に見ても珍しい蒸留酒並みのアルコール度を誇る日本酒。麹カビから育てた酒の文化史・社会史を古今の書に探り、科学の眼で語る。「火入」「生〓(もと)」「山廃造り」等、日本の酒造りの方法はどこが興味深くまた優れているか。醗酵学者・坂口博士(1897‐1994)の日本酒読本。
第1話 甘口と辛口―日本酒の鑑賞
第2話 品評会と統制―現代のサケ
第3話 酒屋―生産から消費まで
第4話 民族の酒―日本の酒の歴史
第5話 酒になるまで―酒庫での作業
第6話 カビの力―麹と麹菌
第7話 日本の智慧―火入れと〓(もと)