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[BOOKデータベースより]
「規制緩和・IT・金融がインフレなき成長をもたらす」として90年代後半に急騰した米国株価と2000年3月のバブル崩壊―にもかかわらず、いまだ我が国の漠然とした“改革モデル”たるニュー・エコノミー神話。ニュー・エコノミーの実態を徹底分析し、肥大化する金融が本質的に抱える合理的誤謬(バブルの必然性)と情報通信革命が経済に対して持つ真の意味を解明する快著。
序章 ニュー・エコノミー研究の意義
第1章 ニュー・エコノミーという問題―一九九〇年代の米国経済と経済理論
第2章 ニュー・エコノミーのミクロ分析―市場の不安定性と組織の多様性
第3章 ニュー・エコノミーのマクロ分析―情報通信技術のみで説明できない経済成長
第4章 ニュー・エコノミーの系譜―危機脱出のための米国経済政策と経済理論
第5章 ニュー・エコノミーの国際比較―米国モデルは唯一のモデルではない
第6章 ニュー・エコノミーの崩壊―IT神話と金融バブル
第7章 ニュー・エコノミーとは何だったのか―技術と経済の歴史分析
第8章 21世紀の経済成長はいかにあり得るか―人間主導型成長モデル
結論 長く続く未来
インタビュー 経済成長と社会連帯の両立―北欧モデルと日本モデル