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[BOOKデータベースより]
ウォルシュの前著『自傷行為―実証的研究と治療指針』の刊行以降、自傷行為は教育現場や医療現場でますます重要視され、治療法が広く必要とされるようになっている。本書では、前著で詳しく論じられなかったトラウマや解離の問題を含め、リネハンの弁証法的行動療法(Dialectical Behavioral Therapy;DBT)を踏まえた具体的な治療論が展開されている。また、自傷行為の定義からはじまり、初回面接、アセスメント、認知(行動)療法、家族療法、薬物療法、伝染の問題、学校における自傷管理方法までを詳細に、よりマニュアル化した形で書かれているのも本書の特徴のひとつである。
第1部 定義と背景(自傷の定義、自殺との違い、およびその分類;直接的/間接的に自分を傷つける行為の概観;自傷がよくみられる集団;ボディピアッシング、タトゥ、およびその他の身体改造)
第2部 アセスメントと治療(自傷行為の生物‐心理‐社会学的モデル;自傷治療における初回面接の心得;認知と行動のアセスメント;随伴性マネージメント;自傷に代わるスキルのトレーニング;認知療法;身体イメージをどうあつかうか?;曝露療法とトラウマの解決;家族療法;薬物療法;援助者は陰性反応にいかに対処すべきか?)
第3部 特殊な問題(自傷の伝染;学校における自傷管理のプロトコール)