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[BOOKデータベースより]
日本のオオカミが一九〇五年に絶滅して以来はや一世紀。天敵不在で増えすぎたシカによる森林・田畑の被害の声は、日本各地で絶えることがない。また奥日光ではニッコウキスゲやシラネアオイが危機に瀕し、はては尾瀬でもミズバショウが食害にあっているという。二〇〇五年十一月、野生生物保護学会で「日本のオオカミ絶滅百年シンポ」が開催され、日本オオカミ協会に集う第一線研究者から若手フィールドワーカーまでが最新の研究・調査を発表した。その成果をもとに広く一般向けに書き下ろされた本書により、いま、その食性や人との共存について「オオカミの真実」が浮き彫りにされる。
序章 日本におけるオオカミ絶滅百年を迎えて
[日販商品データベースより]第1章 崩壊する生態系―オオカミ絶滅がもたらしたこと
第2章 尾瀬にもシカ出現!―自然生態系が危ない
第3章 オオカミは何を食べているのか
第4章 オオカミは日本に帰ってきたら何を食べるのか?
第5章 オオカミの捕食能力―生態系への貢献
第6章 ポーランドのオオカミの生息状況
第7章 オオカミと住民との共存―ポーランドの事例
第8章 モンゴル人のオオカミ観、今昔
第9章 日本人のオオカミ観
第10章 人を襲わないオオカミ、襲うオオカミ
野生生物保護学会大会で開催された「日本のオオカミ絶滅100年シンポ」の成果。最新の研究調査をもとに、オオカミの食性や人との共存についての真実を浮き彫りにし、その復活による日本の森林生態系回復を訴える。