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- せみまる
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不健康を愉しむ
刺激的なタイトルである本書は二人の著者によって執筆された二部構成。第一部はそもそも的にタバコ害悪論を唱えた人物の研究内容についての異議申し立てで、若干ヒステリックな文章と感じます。実際の研究内容にいて精査したわけではないから正確性についてはペンディングですね。
個人的には第二部の内容が好感が持て腑に落ちるところ。従来の健康観が、日本人の寿命の長期化や疾病の種類の変化、医療の発達により変わってきたことがよくわかる。その変化の中で、不健康のターゲットとしてわかりやすかったのがタバコ、ということです。真に健康な人はおらず、何らかの不健康を楽しんで生きることのほうが充実した生である、というのが筆者の主張。
ほぼ全面的に肯定して、酒・タバコ、その他の不健康を楽しんで生きていくことにしたい。
[BOOKデータベースより]
タバコ有害論の根拠となっている疫学統計は「有害である」という結論が先にありきの、悪質な操作に満ちたものだったことを徹底追及。さらに「今日も元気だ、たばこがうまい!」とタバコを認めていた社会が「禁煙ファシズム」社会になるまでの背景を解き明かすことで、ひそかに進行する慢性疾患の恐怖から「異常」を生活習慣にまで見出すようになり、逆に「健康を見失ってしまった」現代日本の矛盾を浮き彫りにする。
第1章 つくられたタバコ有害論(なぜ私はタバコを吸うのか;タバコを吸うとガンになるという常識は意図的につくられた;タバコだけが有害なのか;人はどのようにしてガンになるのか;和解と共生のために)
[日販商品データベースより]第2章 タバコを“悪”とみなす「健康社会」の矛盾(タバコが“悪”とみなされるまで;タバコ有害論はなぜ浸透したか;「異常がない健康」から「異常を受け入れた健康」へ)
タバコ有害論の根拠である疫学統計は「有害である」という結論が先にありきの、悪質な操作に満ちたものだったことを徹底追及。さらにタバコを認めていた社会が、「禁煙ファシズム」社会になるまでの背景を解明する。