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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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せみまる
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改めて「戦略とは何か」を問う
タイトルのような書籍だから、冒頭では当然のように「戦略とは何か」を読者に問いかけます。多くの人にとっては「何となくわかったつもりではいるけれど、あらためて問われると、どこか窮するもの」に違いない。では、経営者はどのように考えているのか。
同じく冒頭でデル・コンピュータの創業者であるマイケル・デルの4つの競争戦略を引き、「マイケル・デル氏が戦略として掲げる内容は、すべて単なる掛け声」であり、「おもしろい点は、何を言っていないかの方に」ある、と著者は言います。「戦略が先にあって成功したというよりは、成功の現実が先にき」たから、戦略を語る口調が冴えない、と言う。
読者の興味を引きつける導入です。本書は、そんな括弧付きの「戦略」であるとか戦略もどきを振り回して実害を被ることを回避するために、また、そうはいっても戦略を持たないことにはジリ貧になってしまう現在の社会・経済環境における経営者および経営者を目指す人向けに執筆されたもの。
前半部を乱暴に要約すると、10年単位での長期戦略こそが戦略であるというのが著者の主張。後半部では様々な企業の戦略の特質を紹介しながら、「戦略はどこに存在するのか」について論考するとともに、著者の暫定的な結論が記述されます。数時間で読了してしまうほどの読みやすさ・わかりやすさにもかかわらず読み応えは充分。戦略に関する論考以外の著者のユニークな考え方も魅力的な一冊です。
[BOOKデータベースより]
世の大半の企業は、戦略と戦術を混同している。成長第一で事業を拡大したのに何の利益も出なかった、という企業が少なくない。見せかけの「戦略」が、企業の存続を危うくする。目指すべきは、長期で見た利益を最大化することである。それを実現する戦略はマニュアル化になじまず、突き詰めれば人に宿る。現実のデータと事例を数多く紹介し、腹の底から分かる実践的戦略論を説く本書は、ビジネスパーソン必読の書である。
第1章 誤信(いつでも誰でも戦略?;何が何でも成長戦略?;戦略はサイエンス系?)
[日販商品データベースより]第2章 核心(立地;構え;均整)
第3章 所在(戦略は部課長が考えろ?;我が社には戦略がない?;戦略は観と経験と度胸!)
第4章 人材(企業は人選により戦略を選ぶ;傑物は気質と手口で人を選ぶ;人事は実績と知識で人を選ぶ)
第5章 修練(文系学生に送るメッセージ;中堅社員に送るメッセージ;幹部社員に送るメッセージ)
戦略と戦術を混同する企業が少なくない。見せかけの戦略が企業を滅ぼす…。本書は、現実のデータと事例を数多く紹介。腹の底からわかる「実戦的戦略」を伝授する。ビジネスパーソン必読の1冊。