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[BOOKデータベースより]
昭和十一(一九三六)年二月二六日未明、二十数名の帝国陸軍青年将校と彼らの思想に共鳴する民間人が、千五百名余の下士官兵を率い、時の首相・岡田啓介をはじめとする重臣たちを襲撃、殺害するというクーデター未遂事件が発生した!なぜ彼らは行動を起こし、何を夢見たのか。空前の事件の全経過と歴史の謎を今解き明かす。
プロローグ 決起前夜 首都を震撼させた反乱事件はなぜ起きたのか
第1部 首都・争乱の四日間(深夜の非常呼集 決起!尊皇討奸を掲げて;暁の要人襲撃 岡田啓介首相襲撃;鈴木貫太郎侍従長襲撃;斎藤実内大臣襲撃;高橋是清蔵相襲撃 ほか)
第2部 戒厳令下の暗黒裁判(圧殺された法廷闘争の夢 軍法会議は決起将校たちをいかに裁いたか;昭和維新を掲げて 二・二六事件の決行者たち;「命令と服従」を否定した法廷 「反乱軍」の汚名に泣いた事件後の下士官兵)
エピローグ 粛軍と軍部独裁への道 陸軍の政治介入に翻弄される広田新内閣