- ルーマン法と正義のパラドクス
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12頭目のラクダの返還をめぐって
Minerva社会学叢書 26
Die Ru¨ckgabe des zwo¨lften Kamels.ミネルヴァ書房
ニクラス・ルーマン グンター・トイブナー 土方透- 価格
- 4,400円(本体4,000円+税)
- 発行年月
- 2006年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784623044603
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[BOOKデータベースより]
多くのラクダを所有する男が、子どもたちに次のような遺言を残した。長男には、所有する半分のラクダ、つまり6頭を与える、次男には4分の1を、そして三男には6分の1を。ところが、男が亡くなったときラクダは減って11頭になり、分配が困難になった。調停にあたった裁判官は、子どもたちに裁判官自身のラクダを1頭貸して12頭とし、それぞれ2分の1の6頭、4分の1の3頭、6分の1の2頭を与えたのち、貸した1頭を返してもらった…。イスラム世界の法寓話についてのルーマンの提示したテーゼに、それぞれの著者が応答するかたちで、法と正義のパラドクスに関し、神学、哲学、社会学、法理論のパースペクティブから議論を展開する。
テーゼ(12頭目のラクダの返還―社会学的法分析の意味)
応答(もしもヨハネが、アリストテレスと正義をめぐる対話を深めたら―ニクラス・ルーマン「12頭目のラクダ」のための後書き;法の根本パラドクスとその展開―パラドクスの分析論によせて;いかにしてアラーの意志とともにありうるか?;自己言及的ラクダ―近代の自律的法の創成;法疎隔化―12頭目のラクダの社会的付加価値によせて)
インタビュー(ニクラス・ルーマンと法社会学―ニクラス・ルーマンとの対談:1991年1月7日、ビーレフェルトにて)