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[BOOKデータベースより]
2003年7月、触法精神障害者に対する施策の要として心神喪失者等医療観察法が公布され、これに先立つ2000年4月には従来の禁治産に代わる新しい成年後見制度がスタートした。現在、精神障害と法律をめぐる諸問題への関心がますます高まっている。本書は、司法精神医学をライフワークとしてきた著者が、精神鑑定の豊富な経験を踏まえて、犯罪病理、責任能力、触法精神障害者の治療、成年後見、薬物乱用、人格障害など多岐にわたるテーマを論じた集大成である。著者は、さまざまな施策に対して批判しつつコミットするという一貫した姿勢から、精神障害と犯罪に真正面から向き合うことを司法精神医学の原点に据え、本質を問う議論と実態に即した現実的対策を提案している。新たな司法精神医学の構築をめざす刺激的な論集であり、精神医学のみならず、法律学、臨床心理学など、犯罪問題に関わる領域の人々に多くの示唆を与えるであろう。
第1部 触法精神障害者と医療(恐怖のイメージが独り歩きする―実態を見据えた対策を;医療の視点からみた触法精神障害者問題 ほか)
第2部 犯罪病理(特異な宗教妄想による殺人未遂の1例;双極型躁うつ病の躁状態における殺人未遂の1例 ほか)
第3部 精神鑑定(精神障害者の責任能力の診断学;訴訟能力をめぐる諸問題 ほか)
第4部 薬物乱用と犯罪(覚せい剤精神病のせん妄と錯乱―症候学的検討;薬物依存者による薬局強盗の1例―メチルフェニデートの作用を中心に ほか)
第5部 人格障害・多重人格と犯罪(多重人格と犯罪―米国における最近の動向;多重人格に関する懐疑論 ほか)