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[BOOKデータベースより]
「緑のスキップ」「初雪のふる日」「花豆の煮えるまで」ほか、闇から光への幻想11編と著作目録。
[日販商品データベースより]没後、赤い鳥文学賞特別賞を受賞した連作短編集「花豆の煮えるまで」が中心。単行本未収録作品「うさぎ座の夜」も収録。山の季節の移り変わりと命の不思議を描いた初期から後期までの作品集。
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安房直子コレクション7です。この作品集には、季節の移り変わりに関係する作品が収録されています。
「緑のステップ」は私の好きな作品なのですが、桜の花から新緑の季節に移り変わる一瞬の時間をとてもうまくとらえていると思います。
「初雪のふる日」は、秋から冬になる一瞬の時間をとらえていますし、確かに存在するけれど、移ろいやすくて見逃してしまいがちな一瞬の変化にこれほどまでに敏感に注目して美しく描き出している作家はいないと思います。
語りの美しさや自然描写の美しさはこの本だけでなく、すべての作品から感じられます。
「花豆の煮えるまで」の中のリボンを木に結わえるというイメージの美しさも安房さんならではだと思います。
エッセイや年譜も収録されており、安房さんの知られざる人となりを知ることができました。
年譜に収録されている作品には、今なお単行本化されていない作品もありますし、絶版のものもあります。
この作品集が元になり、安房さんのすべての作品が読者である私たちに読むことができる日が来ることを願わずにはいられません。
全巻揃えて、いつもそばに置いておきたくなる愛蔵版だと思います。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】