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[BOOKデータベースより]
アルコール依存症者個人のみならず、国民一人一人を視野に入れたアルコール関連問題の実態解明と社会的対応の方策を探ることが本書の基本課題である。このために、従前からの疾病問題としてのアルコール依存症にとどまらず、より多面的な生活障害の諸側面により大きな関心を払っているのが本書の特徴である。さらに社会文化レベル(飲酒文化、アルコホリック・ソーシャル・システム論)、臨床レベル(家族援助論)、政策レベル(予防対策論)にまでウィングを広げた、本格的なアルコール関連問題の総合的研究となっている。
アルコール関連問題の視点とアプローチ法
第1部 わが国の飲酒文化と飲酒実態(日本の飲酒文化と社会関係―アルコホリック・ソーシャル・システム論;飲酒実態に関するフィールド調査研究;わが国の酒類消費動向と飲酒人口動向)
第2部 アルコール関連問題の具体的諸相(アルコール依存症家族の危機介入;アルコール依存症の家族システムとその変化;ジェンダーとアルコール問題―男らしさへのこだわり ほか)
第3部 アルコール関連問題への社会的対応(“社会的責任性”に関する政策提言;アルコール関連問題としての酒類自販機問題;アルコール依存症とサービスネットワーク―競合と連携)