感染症の宿主防御機構

理論と実際

医薬ジャーナル社
今西二郎　

• 価格: 4,290円（本体3,900円＋税）
• 発行年月: 2002年07月
• 判型: Ｂ５
• ISBN: 9784753219797

内容情報

[BOOKデータベースより]

本書では、獲得免疫以外の生体防御系についてまとめ、解説することを目的としている。基礎編として、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、好中球、好酸球、好塩基球（肥満細胞）など細胞側から見た場合と、補体、サイトカイン、酵素、フリーラジカルなどの物質から見た場合の両面から生体防御機構の解説を試みた。さらに、病原体側から代表的な細菌とウイルスを２つずつ取り上げ、これらの感染症で、上記の細胞や物質がどのように生体防御に働いているのか実例をあげながら解説した。最後に、これらの非特異的生体防御能をうまく活性化することにより、ヒトでの感染症の治療に用いている例について、サイトカイン療法、免疫療法、遺伝子治療、漢方薬による治療などについて焦点を当て、それらの研究成果についての最新の情報を盛り込んだ。

序論　感染に対する宿主防御の成り立ち
１　基礎編（細胞から見た生体防御；産生物質から見た生体防御）
２　病原体側から見た宿主防御機構（細胞内寄生細菌感染に対する防御機構；腸内細菌に対する防御機構　ほか）
３　臨床編（ＣＳＦによる感染防御；インターフェロンによるＣ型慢性肝炎の治療　ほか）