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[BOOKデータベースより]
本書は、臨床精神病理学の視点から、精神分裂病、思春期妄想症、境界例、不安、自殺、離人症、家族否認症候群等、思春期・青年期にみられる心の障害を論じたものである。著者はまず、近年変貌しつつあると言われる現代の青年期心性の大きな特徴を「大人になろうとしない若者たち」と捉え、精神医学的に見た自由との関連、自我の成立を精神疾患の事例研究を通じて論ずる。その方法論は空疎な抽象論ではなく、治療技法のレベルで実践化されうる真に演繹的な手法を駆使したものである。青年期心性の変わる部分と変わらざる部分を論じ、新しい青年期像とその行動特徴を論理的考察によって明らかにする野心的な試みである。
序章 精神病理学から見た新しい青年像
第1章 青年期心性を考える
第2章 青年期臨床から精神病理学へ
第3章 青年期をめぐる妄想と幻覚の精神病理
終章 “ヒストリー”としての「いのちの電話」―臨床家のセンスと資質