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[BOOKデータベースより]
新興・再興感染や薬剤耐性菌の問題、加えて厚生省から結核非常事態宣言が出されるなど、ますます病院感染(院内感染)の問題がクローズアップされています。また、経済的な視点からも、適切な対策がとられ、病院感染の発生を最小限に抑えることの有効性は明らかです。しかし、どのような対策を行うべきかというわが国独自の指針(ガイドライン)は見あたりません。標準予防策(Standard Precautions)をはじめとした欧米の概念が紹介され、参考にされているという状況にあります。本書は、1998年に出された、患者や医療従事者間で伝播する感染症に対してとるべき対策に対する指針です。欧米と日本では状況が異なり、そのまま適応できるというわけではありませんが、非常に参考になるすばらしいガイドラインです。
1 概説:医療従事者の感染対策(職員保健部の感染対策の目標;感染対策のための職員保健部の要素;医療従事者と患者間で伝播する感染症の疫学;妊娠中の職員 ほか)
2 医療従事者の感染予防に対する勧告(職員保健部における感染対策の要素;感染患者からの職員と患者の防御;医療従事者のワクチン投与、一般勧告;曝露後予防策とフォローアップ、一般勧告 ほか)