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[BOOKデータベースより]
「共同体」が崩れ、「物語」が不可能になるとき、「文学」は倒錯する。三島由紀夫、中上健次、村上春樹から丸山真男、蓮実重彦、柄谷行人にいたる「言葉」の捩れを精査し、「昭和の終り」以後、語られはじめた「思い出」の意味を探る、原理的かつアクチュアルな批評実践。
三島由紀夫はポップSFである
石川淳において狂うのはいつも女である
吉田健一は分裂病直前の静けさとざわめきとひしめきを生きる
川端康成或いは未処理に終る性欲
古井由吉或いはクレゾール液での溺死
安部公房或いは自走する墓石
坂口安吾による金属チューブの罠
稲垣足穂による迷えない迷路
誘惑としての丸山真男
蓮実重彦/柄谷行人とユーミンの関係は…
三木成夫の生物学なんて知ったことじゃない!