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[BOOKデータベースより]
本書では、十九世紀末に生きたカトリック知識人ジェラード・マンリー・ホプキンズの懊悩を、彼の詩のテキストを通して解明する。彼の詩のイメージが安易な神秘化から峻別され、思想的レベルに位置づけられる時、そこには新しい時代概念の萌芽が懐胎していることに気付くだろう。それを読み解くことは、二十一世紀を迎えようとするわれわれにとって、新しい時代を見極めるヒントとなることだろう。
第1章 背理としての神―『ドイッチュラント号の難破』第一部における改心のテーマ
第2章 綴りの意味―『ドイッチュラント号の難破』にみられる言葉遊び
第3章 反生成への自覚―『内なる蝋燭』と存在の両義性
第4章 絶望と歓喜と―『(腐肉の慰め)』の時間構成について
第5章 二元論克服への試み―超越者の視点と隠喩
第6章 新しい知の可能性―『わたし自身の心が』の結尾部が示唆するもの
第7章 事実の静けさ―『聖アルフォンスス・ロドリゲスのために』の仮面と素顔
第8章 ホプキンズと日本―ホプキンズと芭蕉における「銀河」のイメージ