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本書は、理工系大学における線形代数の教科書であり、著者の所属する大学で長年、教科書としていた安藤・駒木著:工科系のための線形代数の経験を参考にし、最近の教育環境を考慮して、新たに書き下ろしたものである。
1 ベクトルと行列
2 基本変形と階数
3 行列式
4 ベクトル空間
5 固有値と行列の対角化
6 対角化の条件と意味
7 行列の標準化
高等学校からの学習の継続性を重視し、ベクトル・行列から開始し、基本変形・行列式という順序を採用した。実数の場合に限定しながら、ジョルダンの標準形など理工系で必用と思われる話題をほぼ網羅し、大学4年間にわたり利用できるものとしてある。具体的な例・例題を多用して抽象的な議論を避け、論理的な話題についても丁寧な解説を心掛け、独習書としても活用できるように配慮してある。