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[BOOKデータベースより]
ヴォリュームによる都市の空間操作は、単に都市の広がりを建物ヴォリュームによって切り分けることで都市と建築を対立関係に置くのでなく、周辺環境を通しての相互性の関係の構築によって新たな都市環境を形成する。たとえばオーバー・ハイウェイ・ハウジングの駐車場がこの高速道路に沿い、依存するというかたちで共存しているように、都市内の境界領域に建物を配列することによって建物がそれぞれの領域に直に接触するばかりでなく、それぞれの領域自体もこの建物を媒介として結び付く。このように建物が関係を取り合う環境要素の束を本書では環境セット的にとらえ「環境ユニット」とよび、いわゆるコンテクスチャリズムとは異なった関係と位置づけている。都市においては、それぞれの住宅に住むと同時に環境ユニットを形成する街にも住むことを積極的に評価しなければならない。こうした考えは、かつて「環境としての建築」といった考え方に、またコモンシティ星田、熊本託麻団地、幕張の集合住宅の設計にも表れていたといえる。本書は以上のように、すでに著者たちが検討してきた建築の構成論の都市空間への展開が一つのテーマとなっている。確かに都市は住宅等の建物の集まりととらえられるが、これらの建物を機能用途的内容からアクセスするのではなく、「建物が存在していること」自体を前提とする理論からの検討といえる。このことは、都市の建築、住宅とは何かという本質論的問題提起ではなく、建築にとって都市に対して何が可能か、を問題にすることを意味する。
1 住宅でできた都市(ハウジング・プロジェクト・トウキョウに向けて;これまでの東京プロジェクト ほか)
2 都市論的集合住宅タイポロジー(集合住宅に与えられる二重の定義;タイポロジーの境界条件としての都市環境 ほか)
3 集合住宅による都市環境再構成への手法(都市環境をリプログラミングする集合住宅;「集合住宅」の形態特性 ほか)
4 ハウジング・プロジェクト・トウキョウ