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[BOOKデータベースより]
NHKテレビで『死霊』の世界を五夜にわたって語り下ろし健在を告知した著者が、武田泰淳・百合子夫妻を悼みつつ「戦後文学の出発点」を跡付けた対話とエッセイを巻頭に、虹の光彩を遺して睡蓮の静謐へ遠く去った佐々木基一・藤枝静男・安部公房・駒井哲郎・大岡昇平ら亡友を哀惜こめて追憶し、戦中・戦後の自伝的な回想が「死」を想い「生」を論じる深夜の思索へといたるとき、自ずから『死霊』最終章への予告ともなる最新評論集。
弔辞 武田百合子
[日販商品データベースより]武田百合子さんのこと
鬼ごっこをして隠れている百合子さん
胡姫―武田泰淳書
二度目のステッキ
吉祥寺今昔
筑摩書房の一冊―「武田泰淳全集」
私の新古典―武田泰淳『富士』
戦後文学「殺す者」「殺される者」ベスト・テン
弔辞 佐々木基一〔ほか〕
いまだ出現しないものをすでに見てしまっていなければならないというのが、私が文学に無理強いに負わせている凝視力であるが、ここに収めた文章のなかでそのような架空凝視の機能について充分言い足りているとは思われない。そのような主題が一本の芯となって連なっていない感じがしても、架空凝視の機能の展開は小説の方に譲って、ここではただ幾つかの文章のそこかしこにその文学的志向が隠見しているだけでよしとしなければならない。私のこれまで書いたエッセイ、評論、回想、随想などのすべてをここに集める。(評論集「あとがき」より)