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[BOOKデータベースより]
「言葉には意志がありますね」と述べた有島武郎は、自己表現の夢をかけて言葉との死闘を演じた―。印象派・写実派から未来派・表現派までの現代芸術の歴史を短時日のうちに駆け抜けた有島のテクストに、最新理論を駆使して精緻な分析を施した気鋭の力作研究。
序 言葉の意志
序論 魂に行く傾向―ホイットマンの閃光
1 過激な印象画―「かんかん虫」の印象主義的造形
2 生命力と経済―「お末の死」の弁証法的文体
3 不透明の罪状―書簡体小説としての『宣言』
4 自然と反抗の神話―「カインの末裔」における永遠回帰の構造
5 迷宮のミュートス『迷路』における相対化の機構
6 想像力の飛翔―「生れ出づる悩み」のメタフィクション性
7 悪魔の三角形―「石にひしがれた雑草」における三角関係の構図
8 媚態と狂気―『或る女』におけるコケットリーの運命
9 他者としての愛―「惜しみなく愛は奪ふ」から未来派へ
10 こどもの「声」―「一房の葡萄」の再審のために
11 表現という障壁―「運命の訴へ」の構想と中絶
12 醇化しえぬ言葉―「或る施療患者」と表現主義への接近
13 意識の交響曲―『星座』の群像と内的独白の技巧
結論 様式論の余白に―「宣言一つ」以後、そして現在