- 乳房
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- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 1993年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784061855175
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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sige
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余韻がずっと尾を引く
この作家は、「伊達歩」のペンネームで近藤真彦の『愚か者』などの作詞もしたらしい。
長島茂雄から勧められて立教大学で野球をしていたらしく、作品に大学の野球部に所属していた主人公が多い。
どの作品も、切ない話で、余韻がずっと尾を引くような終り方が特長だ。
作中印象に残った小倉のおばあちゃんの言葉「男の子三人産んだら、人殺しの事なじっちゃいけない。女の子三人産んだらお女郎さんの事を悪く言っちゃいけない」子どもの人数の多かった時代の格言だ。十人兄弟の9番目だった私の父親の、門司のおばあちゃんの事を思い出してしまった。
[BOOKデータベースより]
妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を探しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ、高校生に成長した娘と再会して観た学生野球…。せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。表題作の他「くらげ」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」と名篇を収録し、話題を呼んだ直木賞作家の、魂の記念碑。
[日販商品データベースより]妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を探しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ、高校生に成長した娘と再会して観た学生野球……せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。表題作の他「くらげ」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」と名篇を収録し、話題を呼んだ直木賞作家の、魂の記念碑。