- 奇想、天を動かす
-
長編推理小説
光文社文庫 し5―20
- 価格
- 734円(本体667円+税)
- 発行年月
- 1993年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334716622
[BOOKデータベースより]
浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。―壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作。
[日販商品データベースより]浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。―壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作。
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この本が出版された89年当時、推理小説は本格派と社会派の二つに色分けされており(今でもその傾向は続いているが)、島田さんは御手洗シリーズで前者を、吉敷シリーズで後者をカバーしている印象だった。だが本作において本格派と社会派は見事な融合を果たす。本格派のトリッキーさと社会派の重厚なテーマが渾然一体となって読者にめくるめく感動を与えるのだ。ミステリの新境地を開いた1冊であり、いち読者である自分の蒙を啓いてくれた。自身が物書きとなった現在、無意識に社会派テーマを盛り込もうとしているのは、きっとこの小説を読んだせいではないかと自己分析している。
中山七里/作家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2013/10/24
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】