一古書肆の思い出 ５

賑わいは夢の如く　

平凡社
反町茂雄　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 1992年06月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784582486353

内容情報

[BOOKデータベースより]

古書の暴出がようやく下り坂に向かう昭和２７、２８年。「尋常な商魂を捨てる」「偽物をつかんだら潔く捨てる」「値付けの規準は書物の価値」…。創業２０年、古典籍商として円熟期の著者が、実地経験にもとづく仕入活動の要諦や、弘文荘独自の古典籍価値決定の規準を大胆率直に公開する。未完の大河自伝の最終篇。ほかに弘文荘取扱いの名品写真・晩年の著作２篇・書誌学をめぐる座談会・年譜・著述目録を収める。

１　一つの転期を迎えて（２７年初め頃の私たちの生活；仕入地盤の全国的確立；国際情勢の大変と小国の古書業界；小田家果園文庫の西鶴本の移動；斎藤琳琅閣〈二世〉主人の古稀祝家大市会；短見と無知が生んだ失敗；中正・妥当な古書価とは？；暑さ寒さを一切超越）
２　平和な時代と古書業界（戦後の教育革命と古書業界；奈良の水谷川男爵家文庫と怪我の功名；石山寺経蔵本の流出）
世界的に見た日本古典籍の特徴
知は力なり―勉強会の思い出
座談会　書誌・稀本・その他
反町茂雄年譜
反町茂雄著述目録