[BOOKデータベースより]
冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。その夜、母狐は子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。はたして子狐は、無事、手袋を買うことができるでしょうか。新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」を、今、黒井健が情感豊かな絵を配して、絵本として世に問います。
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ユーザーレビュー (5件、平均スコア:5)
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あおひなレストラン
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帽子屋さんが良いですね
良い話です。
商品ページの「みどころ」が、ちょっとネタバレし過ぎでは?
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HonyaClub.comアンケート
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「クリスマスに贈りたい本 2013」レビューコメント
冬にぴったりの本。ほのぼのとした気分にさせてくれる絵本。挿絵もやさしい感じ。ぜひ、寝る前に読む絵本としてクリスマスにお子さんにプレゼントしてください。(Surya/女性/40代)
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HonyaClub.comアンケート
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「クリスマスに贈りたい本 2013」レビューコメント
子ぎつねのイラストもキャラも可愛いです。冬なのに心がほっこりとします。(イカクン/女性/40代)
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HonyaClub.comアンケート
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「クリスマスに贈りたい本 2013」レビューコメント
寒い時期の心温まる話。新美南吉だったか?挿絵もきれいだった。この人の書いた本はどれも良いが、絵本を子どもにプレゼントするとき、季節柄これ。(じゅんたん13/女性/50代)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
小学校の時に「ごんぎつね」と合わせて何回も何回も読みました。無邪気な子ぎつね、子供を心配する母きつね、優しい帽子屋の主人など心温まるストーリーは勿論、黒井健さんのイラストも本当に素敵!きつねや雪のふわふわした挿絵は、物語を一層優しく、やわらかくしてくれます。
狐の親子の住んでいる森に冬がやってきました。母ぎつねは冷たくなった子ぎつねの手にあう毛糸の手袋を買ってやろうと思います。でも昔、町へ出かけたときの怖い出来事を思い出して足が進まなくなった母ぎつねは、しかたなく、子ぎつねをひとりで町へ行かすことに。人間に悟られないように、子ぎつねの片手を人間の子供の手に変え、お店に行ったら必ず人間の手のほうを差し出して、この手にちょうどいい手袋ちょうだいと言うように言い聞かせますが、こんばんは、と戸を開いた帽子屋の光がまばゆくて、きつねは反対の手――きつねの手を出してしまいます。人間は恐い、と思いながらも子ぎつねを町へ送り出した母ぎつねの気持ち、ドキドキしながら買い物をする子ぎつねの気持ち、おやおやきつねだな、と思いながらもちゃんと対応してあげる帽子屋さんの気持ち、それぞれの心情がよく伝わってきます。美しい日本語と柔らかなイラストがあいまって、素敵な温かさを感じることができます。新美南吉の文章は声に出して読んで心地よく、黒井健のイラストは美しく幻想的です。日本の誇る、名作中の名作。ふと気持ちが寒くなってしまった冬の日に、心を暖めてくれる、本棚に揃えておきたい一冊です。
(絵本ナビ事務局長 金柿秀幸)
厳しい寒さのなかでのお話ですが、狐の親子の会話や身体の丸み、雪の質感、夜の灯りなどなどからぬくもりの伝わってくる絵です。ほっとやさしい気持ちになります。
母狐は街が近づくと動けなくなってしまって、子狐を一匹で行かせます。体が動かなくなるほどこわい場所に大切な子どもを一人で行かせるなんて・・・。戻ってこないことも覚悟していたのかもしれない、と考えると子狐が戻ってきたときの母狐の喜びと「人間ってほんとにいいものかしら」と何度も自分に問うその姿にまた共感します。
新美南吉の美しい日本語はぜひぜひ子どもたちに伝えたいものです。(小人ぺぺさん 20代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】