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[日販商品データベースより]
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一九八四年二月、マッキンリーに消えた不世出の冒険家が、一九七○年の日本人初登頂をはじめ、五回にわたる挑戦を通じて人類を魅きつけてやまないエベレストの魅力のすべてを語る。
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極度の怖がりであった幼少期の私にとって、山ほど恐ろしいところはなかった。父は青春を山に捧げた男で、もしかしたら植村直己のようになっていたかもしれない人物だった。植村直己と父は年が近く、体格も性格も、山への取り組み方も実に似ていたように思う。父は私に山の楽しさを教えてくれたが、雪崩の話や幽霊の話に震えあがったものだ。植村直己の冒険は、山を知る者にとっては途方もないことだ。私はいつも、頼まれてもいない恐怖と、父が表にも出していない嫉妬を勝手に抱きながら、貪るように彼の本を読んだ。父は元気な年寄になり、今も私と一緒にカヌーを漕いだり山を歩いたりする。
仁木英之/作家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2013/7/19
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】