[BOOKデータベースより]
ALS、はじめて耳にするその名、医師の宣告余命三年。不治の難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の身でありながら常に前向きに生きる男・舩後靖彦が、その生き様を短歌に謳う!
宣告―告げられて我も男子と踏ん張るも その病名に震え止まらず
発病―十歳の愛娘との腕相撲 負けて嬉しい花一匁
少年時代―野良犬を友とし蝉を追いかける 転校生の夏休みかな
青春―日雇いの配管稼業 武者修行 汚水まみれで己を磨き
就職―いつの日かインドの大地かけめぐる 大商人となる夢を見る
企業戦士―わが仕事大波に乗るサーフィンか 友も家族も浜の点景
予兆―指もつれ鞄掴めぬ通勤路 たすきにかけて若者ぶって
不安―病院に行けば二度とは戻れぬと予感し あえて診察受けず
失態―妻の肩 杖にするとは情けなや 大黒柱となるべき我が
ALS―筋萎縮性側索硬化症 ALSの禍々しき名〔ほか〕
史上初の重度障害者・国会議員
舩後靖彦(ふなごやすひこ)の壮絶な半生を描いたノンフィクション
絶望の先に見つけた光とは?
「生きてゆく」とは何か?
働き盛りの40代、商社マンとして活躍していた舩後は、
突如不治の難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患い、死を願うほどの絶望の底に落ちる。
しかし、あることをきっかけに立ち直り、前向きに生きる決心をする──。
全身麻痺の身でありながら、講演や創作活動を続けてきた”挑戦者”
日本憲政史上初の重度障害者・国会議員、舩後靖彦(ふなごやすひこ)の不屈の生き様を描いた、胸を打つ感動のノンフィクション。