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- 人体実験の哲学
-
「卑しい体」がつくる医学、技術、権力の歴史
Les corps vils.- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2018年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784750347288
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[BOOKデータベースより]
医学実験にともなうリスクは差別的に不平等に社会の中で配分されていた。死刑宣告を受けた者、懲役中の者、獄につながれた者、孤児、娼婦、植民地住民、あるいは瀕死の病人など、すでに卑賎とされていた人々が「社会」に代わってリスクを引き受けていたのである。「生きた人体の医学実験への供与システム」を医学史、政治思想史の両分野から描く。
第1章 刑死体
[日販商品データベースより]第2章 死刑囚の体
第3章 種痘、あるいは大衆試験
第4章 自己実験
第5章 臨床試験と扶助契約
第6章 治療的試験の権利
第7章 治療的試験の危機と変容
第8章 病理実験
第9章 モルモットと交わされた実験承諾書
第10章 現象世界の実験領域への変貌
第11章 植民地の実験
人体実験に供与される運命にあった人々は、死刑宣告を受けた者、懲役中の者、獄につながれた者、孤児、娼婦、植民地住民、瀕死の病人であり、その境界性には常に道徳的言説が用意されていた。
18世紀から19世紀までのフランスにおける「生きた人体の医学的実験への供与システム」を政治思想史、医学史の両分野から描き出すと同時に、フーコーの時代の記憶を刻みながら、テクノロジーへの関心を通して哲学と医学史の新しい協働の可能性を示す。
2009年、医療の専門誌『プレスクリール』出版賞、同年にはフランス医学史学会から学会賞を受賞。