- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 人はなぜ太りやすいのか
-
肥満の進化生物学
みすず書房
マイケル・L・パワー ジェイ・シュルキン 山本太郎(国際保健学)- 価格
- 4,620円(本体4,200円+税)
- 発行年月
- 2017年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784622085539
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 図解でわかる!「自律神経」でやせる!若返る!ストレスに強くなる!
-
価格:799円(本体726円+税)
【2022年12月発売】
- 経絡・ツボの基本 新版
-
価格:2,398円(本体2,180円+税)
【2023年12月発売】
- 「80歳の壁」は結局、免疫力が解決してくれる
-
価格:990円(本体900円+税)
【2022年10月発売】
- マンガでわかる自律神経が整う5つの習慣
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2022年09月発売】
- 摂食障害がわかる本思春期の拒食症、過食症に向き合う
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年04月発売】
[BOOKデータベースより]
世界中で増加する肥満。背景には進化的適応がある。太る仕組みを知ることで分かる真の健康。それを手に入れるには?近道はないが、確実な道のヒントがここに。
はじめに―ヒューマンバイオロジー、進化、肥満
[日販商品データベースより]肥満への道
私たちの遠い昔の祖先
食事の進化
進化、適応、ヒトの肥満
進化、適応、現代の試練
エネルギー、代謝、生命の熱力学
情報分子とペプチド革命
食欲と飽満
食べるための準備を整える〔ほか〕
人類は太り続けてきた。肥満人口は1980年から倍増し、肥満を含む過剰体重者の割合は1位のクック諸島で81%、ファストフード大国アメリカで72%に上る(WHOのデータ)。肥満自体は新しい現象ではないが、これほどの流行は近年の事象である。
種としての誕生以来、人類は食物獲得のためによく身体を動かし、あり余る食物に恵まれることが稀な環境で数十万年を生き延びた。生存のための適応は、当然エネルギー摂取効率を高める方向に働いた。現代になって初めて、高カロリー食が市場に溢れ、身体活動は余暇のスポーツという贅沢に変わったが、身体は過去の進化の刻印をとどめている。エネルギーの過剰蓄積への歯止めが弱い体で、人類は飽食の時代を迎えたのである。進化の過程で大型化した脳を支えたのが脂肪だったこと、脳の発達のために赤子が脂肪を豊富に蓄えて生まれてくることも、太りやすさの背景にある。
本書は人の肥満に進化生物学的アプローチを中心に迫った先駆的な仕事。代謝、内分泌、熱力学、遺伝、エピジェネティクスに及ぶ膨大な知識を集約し、複雑に相関する人体の生理を解き明かした。肥満は様々なリスク要因となるが、脂肪は人に必須である。病気への抵抗や女性の生殖に利益をもたらす。過度の痩身は逆に不健康を招く。カロリーや血糖値ばかり気にすることも、バランスを崩す可能性がある。どうしたら健康でいられるのか。近道はないが、確実な道へのヒントを本書は示している。