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[BOOKデータベースより]
「持続の直観」と「大和ごころ」。そこにふたりは何を見たのか?宣長とベルクソンを並行させ、交互に輪唱のように歌わせて、ふたりのなかにあった「ひとつの哲学」を取り出し、語り直す。
ひとつの啓示
[日販商品データベースより]初めは歌の言葉から
思考を阻んで在るもの
「もののあはれ」に立つこと
変化それ自体である心
光源氏なる人
もののあはれを知らぬ人
物に触れて動く心
見る心と在る物の姿
歌を詠むにさまざまな度合のあること
「過去」なるものの無数の水準
皇国は格別の子細あるが故に
生物の「進化」をいかに語るか
天地の初めを説く言葉
「本能」の全体をいかに語るか
神々が生まれ出ること
直観と知性とはいかに浸透し合うか
「穢れ」という物
自然に「意図」があること
生が死に克ち続けること
道徳の英雄と成りゆく者
天が地へと降りる
道徳と宗教とが、二つにして一である時
『古事記』に沁み渡る天降りの意図
人だけが、なぜ物語って生きるのか
神が人と戦って勝つ時
実践する神秘家たち
ほどほどにあるべきかぎりのわざをして
機械学に神秘学が
二つの遺言状が指すもの
宣長とベルクソンを並行させ、交互に輪唱のように歌わせて、
ふたりのなかにあった「ひとつの哲学」を取り出し、語り直す。
「持続の直観」と「大和ごころ」
そこにふたりは何を見たのか?
人類が「知性」のみを頼りとして思考し、しかもその考えが、有用ではっきりとした行動に向けられているわけでも、日々の暮らしに役立てられているわけでもない時、必ず無用にして危険、滑稽にして酷薄な精神の機構が、社会のなかに重々しく、頑強に作り出されることとなる。そうした機構が人心を支配し、人間の歴史を左右するさまは、まことに恐るべきものだとベルクソンは考えたのである。本居宣長が「からごゝろ」と呼んで排撃したものは、まさにベルクソンが戦ったこの精神の機構と同じものを指している。この戦いを敢行するために、二人が用いた言葉、扱った事実や出来事、成し遂げることに打ち込んだ述作の体系は、限りなく隔たっている。それでも、ふたりの戦いを為さしめている根源からの力は、ほとんど完全に同じものだと言えるのである。人間の歴史には、そういうことが起こり得る。――序章より