- 瞼の媽媽
-
自力で帰国した残留孤児の手記
文春文庫 き36ー10
- 価格
- 957円(本体870円+税)
- 発行年月
- 2014年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167901745
[BOOKデータベースより]
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、自力で帰国する―4歳に満たぬうち満州で日本の両親と生き別れ、「孫玉福」として貧しくも養母に愛情をもって育てられた著者だったが、大学受験を前に生活は激変。歴史に翻弄されながらもうひとつの「戦後」をたくましく生き抜いたひとりの男が記す凄絶な運命の物語。
第1章 悲運の中で
第2章 南屯と北站の思い出
第3章 海林中学の三年間
第4章 激動の高校時代
第5章 岐路からの再出発
第6章 彷徨える日々
第7章 自分の決めた道を行く
第8章 祖国日本を目指して
第9章 帰心矢の如し
第10章 第二の人生を生きる
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、
自力で奇跡の帰国を果たした青年がいた――
4歳に満たぬうちに満州で両親と生き別れ、
貰われた先の中国人の養父母に、
貧困の中でも、愛情をもって育てられた孫玉福。
しかし大学受験を目前に、共産党に心のすべてを晒し出す「交心運動」が激化し、
級友に日本人であることを強くなじられる。
日本人としての苦悩は強まり、履歴書には日本民族と書き入れた玉福。
結果、大学は不合格。貧しい農村から必死の思いで高校に進み、
立身出世を夢見ていた青年の生活は激変する。
日本民族と選択した以上、本当の両親、そして日本という国に触れたい。
玉福は赤十字へ手紙を出し続ける。
文化大革命が起こり、日本人仲間は「政治学習」という名の下に刑務所に連行され、
職場では次々と吊るし上げが起こる。当局による玉福への監視、
そしてドラマチックな進展を見せる親探し……
歴史に翻弄されながらもうひとつの「戦後」をたくましく生き抜いたひとりの男が記す
凄絶な運命の物語。
手に汗握り、涙する、一気読み必至の一冊です。
解説は、『大地の子』や『遥かなる絆』などNHKの名ドラマを手掛けた岡崎栄さん。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 悪魔情報
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2025年10月発売】
1970年、ついに日本の両親と再会した――
日中の国交が断絶していた時代、歴史に翻弄されながらもうひとつの「戦後」をたくましく生き抜いた残留孤児が記す、運命の物語。