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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
武士・侍といえば、勇壮さや忠誠心、礼儀正しさの象徴として人気があるモチーフですが、フィクションであることが多いです。「では、本当の侍とはどのような人だったのだろう?」という疑問に答えてくれるのが、この本です。主人公は、天保12年(1841年)生まれ、大正5年(1916年)没の、実在の侍です。彼は、将軍の護衛をする身分でしたが、「土地の一部を町人に貸していた」「寺に奉公に出された」「血判の際、『痛いから嫌だ』と言う者がいた」など、侍のイメージとはほど遠い描写が相次ぎます。幕末には「将軍の伴として京・大坂へ向かった」「薩摩藩邸を襲撃した」という武勇伝も見られますが、明治維新により武士たちは失業します。その後、家族を支えるため、公務員になったり、商売を始めたりしますが、失敗続きです。それでも長男に家督を譲り、76歳まで生き、歴史的価値のある手記まで残したのですから、彼の人生には武士としての誇りを感じます。(ふみびと/男性/20代)
[BOOKデータベースより]
幕府が瓦解―。家族のためなら何でもやるぞ。畑仕事、内職、就活、のちに脱サラ。重なる失業にも屈せず、一字の虚偽もない自分史を書き残した将軍の影武者。あっぱれな生涯。
第1章 将軍の影武者(御徒の質素な暮らし;政恒、側近に召し抱え;影武者の職務)
第2章 最後の御徒(刀から鉄砲へ;御徒組、消滅す;大阪城に脱出)
第3章 静岡藩士・山本政恒の誕生(江戸城開城;静岡への移住;浜松での試練)
第4章 政府官吏への道(廃藩置県の大波;江戸への郷愁;多趣味な毎日)
第5章 幕臣の意地を貫く(新たなチャレンジ;自分史を書こう;政垣一代記の執筆)