- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間
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- 価格
- 638円(本体580円+税)
- 発行年月
- 2025年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094074765
[BOOKデータベースより]
瀬戸内の島で原爆投下の8月6日を迎えた著者の奥田貞子さんは、その翌日、広島に入り、8日間にわたって兄の子どもたちを探して市内を駆け巡ります。その間、市内で会った多くの子どもたちの死に立ち会うことになり、死を前にした子どもたちの様子を克明に日記に残しました。戦争の悲惨さにどう自分が居合わせたか、そして何も出来なかったか。戦後80年が経ったいま、その真実を忘れるな、という著者の悲痛な叫びが甦ります。
待っていた兄と妹
優しい正子ちゃん
とんちゃんとお母さん
お母さんとネンネした坊や
お母さんのメガネ
二人の中学生
小さな命はあっけなく消えた
橋のたもとの寝顔
―戦争さえなかったら
「ゆりちゃんも連れてって」
真っ赤な口の中
学校へ行こうとした少年
―雄一はどこへ行った
島に帰ってからの話 一つだけ泊まったら帰ってくると言ったのに
戦争中の話 チカちゃんという三歳の子どもと私との、戦争中の生活の一部を聞いてください
原爆投下直後の広島、その克明な記録が甦る
瀬戸内の島で原爆投下の8月6日を迎えた著者の奥田貞子さんは、その翌日、広島に入り、8日間にわたって兄の子どもたちを探して市内を駆け巡ります。その間、市内で会った多くの子どもたちの死に立ち会うことになり、死を前にした子どもたちの様子を克明に日記に残しました。戦争の悲惨さにどう自分が居合わせたか、そして何も出来なかったか。戦後80年が経ったいま、その真実を忘れるな、という著者の悲痛な叫びが甦ります。
【編集担当からのおすすめ情報】
1960年から晩年まで山形県小国町の「基督教独立学園高等学校」で教諭をされていた奥田貞子さんは、1914年広島県豊田郡大長村(現・呉市豊町大長)生まれ。原爆投下直後の広島市内で8日間にわたり、甥、姪を探し回りました。本書はその8日間を記した当時の日記をもとに1979年4月に自費出版された『ほのぐらい灯心を消すことなく』の第4版を底本に復刻したもの(2011年刊行の単行本を文庫化)。巻末に、重松清氏による寄稿「ささやかでなければ、伝えられないこと」を付記。
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