- ブーリン家の姉妹 下
-
集英社文庫 ク17ー2
The other Boleyn girl.- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2008年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087605617
[BOOKデータベースより]
姉のアン・ブーリンに疎まれた妹メアリーはやがて、宮廷の外に新しい生活を求める。そこには「平凡な男」、スタフォードとの出会いがあった。一方、前の妃を追い出したアンは、栄華の極みを得る。しかし、男の世継ぎを産むことに執着した彼女は、破滅の途をたどり…。のちのエリザベス1世の母、アン・ブーリンと妹メアリーの哀しくも激しい物語は息を呑むクライマックスへ。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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寅吉




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イギリス王室って怖い・・・
16世紀のイギリス国王・ヘンリー8世に愛されたブーリン姉妹の物語下巻。
上巻で流されるままに王の愛人になって子どもまで産みながら捨てられた妹・メアリーに対し、計画的・意識的に王を誘惑しその心をつかんだ姉・メアリーの対比が鮮やかに描かれ、下巻はアンの盛衰を中心に描かれています。
日本人には理解ができないほどの「絶対」君主とは、こういうことを言うのか、と驚くことしきり。
宮廷は王の機嫌ひとつで出世もすれば処刑されることもあるという綱渡りの世界で、全ての廷臣が王の機嫌を取ることだけしかしていないよう。
女は一族の繁栄のために王の寵愛を得ることだけを「仕事」として育てられ、駒として使われる。
女が幸せになりようがない世界ですが、その激しい世界に生きて、頂点を極め、後に転落して処刑されたアン・ブーリンは中でも異色の存在だったのではないかと思います。
ここまで人生を踏みつけにされた女性が産んだのが、大英帝国の礎を築いたエリザベス1世というのが、これまた皮肉と言うか、運命的でわくわくしてしまいます。
歴史そのものも興味深いですが、この世界をここまで鮮やかに描いた作者の力量も凄いと思う。
海外ではベストセラーになったというのも納得。
続巻ではエリザベス1世の話になっていくようですので、こちらも読んでみようと思います。




























