- 大学・中庸
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角川文庫 角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス中国の古典 Bー1ー18
- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2016年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784044000103
[BOOKデータベースより]
人はなんのために生き、なんのために学ぶのか―。国家のリーダーを目指す者は単に学問を身につけるだけではなく、自己を修練し徳を身につけるべきである、と述べる『大学』。人間の本性とは何かを論じ、いかなる場合にも誠実を尽くして適切な行動をとれ、と説く『中庸』。二宮尊徳、西郷隆盛、西田幾多郎など、多くの偉人たちにも影響を与えた儒教の名著を、わかりやすい現代語訳とていねいな解説で学ぶ、格好の入門書!
大学(『大学』のエッセンス―経の一章;明徳を明らかにするとは(釈明明徳)―伝の第一章;民を新たにするとは(釈新民)―伝の第二章;至善に止まるとは(釈止至善)―伝の第三章;本末とは(釈本末)―伝の第四章 ほか)
中庸(『中庸』思想の要点―第一章;孔子の説く中庸―第二章〜第十一章;広大明白な現象(費)と隠微な原理(隠)と―第十二章〜第十七章;孔子が哀公に説く政治論―第二十章;子思の説く誠―第二十一章〜第三十二章 ほか)
『大学』では、国家の指導者を目指す者たちは、単に学問を身につけるだけでなく、自己をよく修養し、徳を身につける必要があることを説く。
『中庸』では、人間の本性とは何かを論じ、いわゆる「中庸の徳」(いかなる場合でも、感情が動く前の偏りのない静かな状態である「中」を守ることのできる徳のこと)を説く。
本書では、初心者でも抵抗なく読めるよう、活字は大きく(本文14級)、読み下し文は総ルビとし、一語一語の解釈を学ぶのではなく、現代語訳で全体の意味を理解できるようにした。
『大学』では、国家の指導者を目指す者たちは、単に学問を身につけるだけでなく、自己をよく修養し、徳を身につける必要があることを説く。
『中庸』では、人間の本性とは何かを論じ、いわゆる「中庸の徳」(いかなる場合でも、感情が動く前の偏りのない静かな状態である「中」を守ることのできる徳のこと)を説く。
本書では、初心者でも抵抗なく読めるよう、活字は大きく(本文14級)、読み下し文は総ルビとし、一語一語の解釈を学ぶのではなく、現代語訳で全体の意味を理解できるようにした。
目 次
『大学』『中庸』解説
大学
1 『大学』のエッセンス――経の一章
■コラム1 二宮尊徳の読む本は何?――『大学』にもとづく実践哲学
2 明徳を明らかにするとは(釈明明徳)――伝の第一章
3 民を新たにするとは(釈新民)――伝の第二章
■コラム2 二宮尊徳の道歌――和歌で説かれた『大学』『中庸』の教え
4 至善に止まるとは(釈止至善)――伝の第三章
5 本末とは(釈本末)――伝の第四章
6 物に格りて知を致すとは(釈格物致知)――伝の第五章
■コラム3 朱子の「格物補伝」
7 意を誠にするとは(釈誠意)――伝の第六章
8 心を正し身を修めるとは(釈正心修身)――伝の第七章
■コラム4 王陽明の『大学』説
9 身を修め家を斉えるとは(釈修身斉家)――伝の第八章
10 家を斉え国を治めるとは(釈斉家治国)――伝の第九章
■コラム5 帝王学の教科書から現実政治の書へ
11 国を治め天下を平らかにするとは(釈治国天平下)――伝の第十章
■コラム6 『大学』にもとづく江戸の経世論――熊沢蕃山の『大学或門』
中庸
1 『中庸』思想の原点――第一章
■コラム7 懐徳堂の『中庸錯簡説』
2 孔子の説く中庸――第二章〜第十一章
■コラム8 『中庸』と郭店楚簡「性自命出」と
3 広大明白な現象(費)と隠微な原理(隠)――第十二章〜第二十章
■コラム9 霊魂は存在するのか――『中庸』の鬼神章をめぐって
4 孔子が哀公に説く政治論――第二十章
■コラム10 日本人の心性に合った「誠」
5 子思の説く誠――第二十一章〜第三十二章
誠よりして明らか、明らかなるよりして誠(第二十一章)/至誠の聖人は天地と6 結び――『詩経』の言葉とともの――第三十三章
■コラム11 漱石『それから』のキーワードとなった『中庸』