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[BOOKデータベースより]
流麗にして典雅な書の一字一字をたどってゆけば、三十一文字に盛り込まれた恋の心がよみがえる。いにしえの「歌」と現代の「書」の味わい深いコラボレーション。万葉の恋歌の妙味を、ときにユーモアをまじえ、現代の感覚に重ねて、やさしくときあかす。
1章 四季に寄せ、花に寄せて(春雨に衣はいたく通らめや七日し降らば七日来じとや;我が背子に我が恋ふらくは奥山のあしびの花の今盛りなり;やどにある桜の花は今もかも松風速み地に散るらむ ほか)
[日販商品データベースより]2章 淡き恋、熱き恋(朝戸出の君が足結を濡らす露原早く起き出でつつ我も裳の裾濡らさな;皆人を寝よとの鐘は打つなれど君をし思へば寝ねかてぬかも;遠妻と手枕交へて寝たる夜は鶏がねな鳴き明けば明けぬとも ほか)
3章 想う人、想われる人(我が背子が着る衣薄し佐保風はいたくな吹きそ家に至るまで;君が行く海辺の宿に霧立たば我が立ち嘆く息と知りませ;信濃なる千曲の川の小石も君し踏みてば玉と拾はむ ほか)
情熱的な恋、愛する人を待つ心…。流麗にして典雅な書の一字一字を辿ってゆけば、三十一文字に盛り込まれた恋の心がよみがえる。万葉の恋歌の妙味を、時にユーモアを交え、現代の感覚に重ねてやさしくときあかす。