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[BOOKデータベースより]
「あなたのツライ症状にすぐ効く、よく効く」―かぜや花粉症の市販薬のコマーシャルはよく目にするのに、医者が処方する薬のCMがないのはなぜか?かかりつけの医者は、どんな基準でどのようにあなたの薬を選んでいるのだろうか?副作用のある薬を一服する前に、「薬のカラクリ」の一読を。
第1章 医者は食事接待で処方箋を決める(毒も薬も医者次第;患者が知らない薬のコマーシャル ほか)
第2章 大学教授は製薬会社の“広告塔”である(薬の処方には偏りがある;不利な研究結果は公表されない ほか)
第3章 飲むべきか、飲まざるべきか、それが問題だ(クスリとはリスクである;薬をいつから使い始めたのか ほか)
第4章 「不都合な真実」はデータによって暴かれた(データ主義で医療が変わる;患者が医者をデータで選ぶ時代に ほか)
第5章 あなたの主治医はいくらもらっている?(インターネットで気軽に検索できる;東大と朝日新聞は似ている ほか)
現役医師が明かす”不都合な真実
「あなたのツライ症状にすぐ効く、よく効く」――かぜや花粉症の市販薬のコマーシャルはよく目にするのに、医者が処方する薬のCMがないのはなぜか?
実はその問いこそが、「知ってはいけない薬のカラクリ」のヒントになる。
製薬会社は処方薬について、患者向けにCMを打つのではなく、医者向けのPRや説明会を繰り返す。処方薬を決めるのは患者ではなく、医者だからだ。
そしてそこから、医者と製薬会社の癒着関係が発生する。「2000円の接待弁当」「50万円の講演謝礼」など、患者に見えない場所で、多くの医者は製薬会社から金銭を受け取っているのだ。
本当に医者はあなたのためにその薬を選んでいるのかーーこれまでベールに包まれてきた「白い巨塔の金脈」を、現役の医師がすべてバラす。
副作用のある薬を飲む前に「薬のカラクリ」の一読を。
■内容
・製薬会社は「高級弁当」付き説明会をひらく
・衝撃論文「食事接待が処方を決める」
・薬の値段は適当に決められる
・製薬マネーは薬価の算定委員にも渡る
・医師の副収入は最高額で2900万円
・「処方しないぞ」と寄付金要求
・専門医資格は”資格ビジネス”になっている
ほか
【編集担当からのおすすめ情報】
こんなことまで書いていいのか!? 現役内科医が医者と薬の”不都合な真実”に切り込みます。
●医者は、「製薬会社からもらった弁当」であなたの薬を決めている
●専門医制度は”資格ビジネス”になっている
●製薬会社からあなたの主治医への「謝金」の調べ方 ほか
こうしてあなたは”クスリ漬け”にされている――。
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- 北区の太
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医者と製薬会社の関係
新薬開発が、企業の利益追求だけに依存しているとしたら、これほど恐ろしいことはない。ある病気に効く特効薬は、その病気を完治させてしまうため一過性のもの(継続性がない)となり、企業の利益には貢献しないので、企業はあまり開発したがらないという理屈である。しかし、新薬開発のためには、医者と製薬会社の連携は必要不可欠。このジレンマをどうやって解消するか。こうした利益背反を解消するため、海外では医者と製薬会社の関係を透明化・見える化する動きが盛んになっているが、日本は製薬会社や(一部の過大な利益を享受している)医者の反対により、なかなか遅々として進まない。一部の人の利益のために大勢の人の利益が侵害される行為に対して、海外に比べ日本は非常に鈍感であるように感じる。この本が、そうした人たちへの警鐘になってくれると良いのだが。