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[BOOKデータベースより]
人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論。総ルビつき原文。著者オリジナル現代語訳つき。
風姿花伝第一 年来稽古条々(この芸において、おほかた、七歳をもてはじめとす―自然体にまかせること;この年のころよりは、はや、やうやう声も調子にかかり―美少年の華やぎ ほか)
[日販商品データベースより]風姿花伝第二 物学条々(物まねの品々、筆に尽くしがたし―写実の芸のありよう;およそ女かかり、若き為手のたしなみに似合ふことなり―女の写実はまず姿美しく ほか)
風姿花伝第三 問答条々(問。そもそも申楽を始むるに、当日に臨んで―開演時の空気を読むこと;問。能に、序破急をば、何とか定むべきや―「序破急」ということ ほか)
第五 奥儀伝(そもそも『風姿花伝』の条々―心から心へ、言葉を越えて伝える「花」;されば和州の風体、物まね・義理を本として―物まねに幽玄の衣を着せて ほか)
花伝第六 花修云(一、能に、強き・幽玄・弱き・麁きを知ること―何よりもまずは偽らぬ写実;この工夫をもて、作者また心得べきことあり―能の作者の心得 ほか)
花伝第七 別紙口伝(一、この口伝に、花を知ること―「花」とは何かを知ること;その上、人の好みも色々にして―抜け落ちなく用意しておく心がけ ほか)
「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」
――人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論
総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき
古典はむずかしくない
どうも学校教育のなかで、古典の取り扱いがよろしくないと私は考える。なにか、古典というものを、現代語とは違う「外国語」のような風情で扱っているように見えるのだ。事実は、古典というものはすなわち幾星霜を閲して磨き抜かれてきた日本語の精髄であり、文学としてもよく咀嚼し味読すべきものだ。私は教師として、この古典の面白さを、なんとしたら伝達できるだろうと、そのことばかり考えてきた。この本は、言ってみればそういう立場から発想して書いたのである。
林 望