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[BOOKデータベースより]
巻頭論文 フランクリン博士の子どもたち―フランケンシュタイン、テスラ、そしてガーンズバック
第1部 語られぬ他者の声を聴く(パット・バーカー『ドアの目』論―得体のしれない恐怖という記憶;生命科学と資本主義の協同、あるいは現代のディストピア―マーガレット・アトウッド『オリクスとクレイク』における語り/フィクション/共同幻想;W.B.イェイツ「一九一六年復活祭」再読―「わかりにくさ」の意義)
第2部 “物語”は言葉となる日を待つ(記憶の庭と戦時の庭―ヴァージニア・ウルフの『幕間』を中心に;「等価交換」で読み解くロアルド・ダール―散りばめられた理不尽な天秤;戦争文学と「人間をまもる読書」―文化批判として読むリチャード・フラナガンの『奥のほそ道』)
第3部 交感する過去と現在(やり遂げることのできない戦争の、その先にあるもの―H.G.ウェルズ『ブリトリング氏、やり遂げる』を読む;G.オーウェル『一九八四年』を四度、読み直す―ポスト・トゥルースの時代にあって真実を見つめる;芸術的可能性としての「神話」)
巻末エッセイ 人間の時間を取り戻す試み―自伝/伝記文学の可能性