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[BOOKデータベースより]
古代・中世を生きた人びとは、人の死をどのように受け止め、死者をどのような想いで送ってきたのだろうか。遠くに旅立たないで身近にいてほしい、夢でもいいから時には語りかけてほしい。そうした想いを抱く人も多かったのではないか。いっぽう、世を去る人はどんな想いを遺して逝ったのだろうか。―歴史の流れの中で交錯する、死者と生者、それぞれの想念のあり様を、万葉集をはじめとする数多の文学作品を手がかりに探る。
第1章 死者を送る、死者を悼む(家族・親族との死別;家族・親族以外の別れ)
[日販商品データベースより]第2章 遺された側の想い(慰め合う人々;遺された身の孤独 ほか)
第3章 死者の世界へ(死に行く者の思い;死への諦念 ほか)
第4章 なお残る死者への想い(蘇る思い出;夢に託す想い ほか)
第5章 使者とその霊魂(死者の霊魂と肉体;説話や物語に見る死者の霊魂 ほか)
補章 能楽―負の他界の死者
古代・中世を生きた人びとは、人の死をどのように受けとめ、死者をどのような想いで送ってきたのだろうか? 亡くなっても遠い彼岸に旅立たないで身近にいてほしい、夢でもいいから時には語りかけてほしい。多くの人びとは、そうした想いでいたのではないか? 死と死者を巡る日本人の「想い」を、和歌・物語などを手がかりに探る。