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これまで多くの人々の心をつかんできた『般若心経』。その中でも特に有名な「色即是空、空即是色」という句は、インド、チベット、中国、日本などの注釈家によって多様に解釈されてきた。つまり色と空、迷いと悟りの関係も各地の文化的伝統に応じて理解されてきたのである。「色即是空、空即是色」を理解するということは、それぞれの伝統を理解することに他ならない。
本書では、『般若心経』の空思想が諸文化においてどう解釈され、日本でいかに受容されているかを考察する。
【目次】
はじめに
『般