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[BOOKデータベースより]
大好きなおとうさんと、はじめてのドライブ。通り雨、白鳥、桜の木…おとうさんは、コットの目に映るものをひとつひとつていねいに教えてくれます。移ろいゆく世界を見ながら、コットはふと思いました。ずっとかわらないことってあるのかな―おとうさんがくれた、とっておきの言葉とは…?阿部結が描く、美しい短編映画のような絵本。
[日販商品データベースより]【移ろいゆくものと、変わらない大切なもの――。
父と子のなにげないひとときの中に息づく、揺るがないぬくもりを描いた美しい絵本】
「コット、ドライブに いくよ」
「ドライブ? それって どこに あるの?」
「ドライブってね、くるまで おでかけすること。
さ、じゅんび じゅんび」
大好きなおとうさんと、はじめてのドライブ。
出発して降り出した通り雨は、すぐにやみました。
「さあ、いまから トンネルに はいりまーす」
「おとうさん。トンネル、くらくて こわい」
すると、おとうさんが
「だいじょうぶ。かがみに うつる おとうさんの かおに ごちゅうもく」
と言って、へんな顔をしてみせました。
コットも負けじと、へんな顔をしてみせます。
「うーわっはっはっはー」「うーわっはっはっはー」
「ほら、もう こわいの とんでった」
トンネルを抜けたコットたちを待っていたのは、大きな湖と白鳥、そして桜の木。
白鳥はこれから北に向けて長い旅に出ること、
四季それぞれに桜の木が変化していくこと、
おとうさんは、コットの目に映るものをひとつひとつていねいに教えてくれます。
「もう おひさまが いえに かえっていく じかんだ。
コットも いえに かえろうか」
おひさまが沈むと、夜がやってきて、また新しい一日がはじまる。
移ろいゆく世界を見ながら、コットはふと思いました。
ずっと かわらないことって あるのかな――
おとうさんがくれた、とっておきの言葉とは……?