16・17世紀の英国において市民の社交圏が「社会(ソサエティ)」という語句のもと形成されるプロセスを、分析概念としての「近世」および「社会」と照らしながら描き出す。電子データ化された大量の史料を、統計的に解析(テキストマイニング)し、当時の識字コミュニティ全体のコンセンサスとその変遷、その意味秩序の変化が現実に及ぼした影響を明らかにする。このデジタル技術を用いた手法は近世英国史に限らず、広く人文社会研究に応用できる。原著:Phil Withington(著)Society in Early Modern England: The Vernacular Origins of Some Powerful Ideas
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序 近世とその批判
[日販商品データベースより]第1部 歴史学における「モダン」概念の歴史(ヴィクトリア期における近代史の苦闘;近世の概念)
第2部 キーワード群(「モダン」の英語化;近世英国において「ソサエティ」は実際には何を意味していたか;「コモンウェルス」の盛衰)
第3部 意味秩序の変化に伴う、人々の行動と制度の変化(社交のなかの自己;植民地と国家)
結論 我々は本当にモダンである
16・17世紀の英国において市民の社交圏が「社会(ソサエティ)」という語句のもと形成されるプロセスを、分析概念としての「近世」および「社会」と照らしながら描き出す。電子データ化された大量の史料を、統計的に解析(テキストマイニング)し、当時の識字コミュニティ全体のコンセンサスとその変遷、その意味秩序の変化が現実に及ぼした影響を明らかにする。このデジタル技術を用いた手法は近世英国史に限らず、広く人文社会研究に応用できる。原著:Phil Withington(著)Society in Early Modern England: The Vernacular Origins of Some Powerful Ideas